おおいぬ座はオリオンの連れていた猟犬であるとか、イカリオス王の飼っていた犬であるとか、さまざまに言われています。
その中の一説によると、月と狩りの女神アルテミスの侍女プロクリスの飼っていたレラプスであるとも言われています。

ある日、大きな狐が国中を荒らしまわり、家畜や作物などに大きな被害が出てしまいました。
この狐を捕らえるために、名犬レラプスが町に放たれました。
レラプスは俊敏な動きで、早速この狐を追い詰めたのです。
ところが、狐もひらりひらりとレラプスの牙をかわして素早く逃げ回ります。
この有様を見ていた大神ゼウスは、名犬と狐が互いに傷つけ合うのを恐れ、2匹を石に変えて犬はそのまま天にあげて星座にしたのだそうです。