50匹もの猟犬を連れた狩りの名人アクタイオンは、ある時、谷間の洞穴の前に彷徨い出てしまいました。
そこでは大勢のニンフ(妖精)たちが、月と狩りの女神アルテミスの世話をしているところでした。

ニンフたちは猟犬の声に気付くと、慌てて女神の体を隠そうとしましたが、既に遅く、アクタイオンは美しい女神の体を見てしまっていました。
女神は「この無礼者め!裸のアルテミスを見てきたと人に言いふらしてみよ!」と言いながら、ひとすくいの水をアクタイオンにふりかけました。
するとアクタイオンの姿は、たちまち鹿に変わってしまいました。
突然、目の前に現れたその鹿に猟犬たちは一斉に襲いかかりました。
この時の猟犬、メランポスが後にこの星座になったのだと言われています。
こんな
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